腸内の良い細菌を増やすのに効果的な食物繊維はどれかというメタ分析
良い腸内細菌を増やす最適な食物繊維は?
「食物繊維を10g/日増やすごとに死亡率が11%下がっていく」という結果がでていることからも、食物繊維がアンチエイジングに効果があるのは疑いようがない感じ。これには様々な理由がありますが、以下が大きなポイントといって良いと思います。
- 食物繊維が腸内の良い細菌を増やすこと
- 腸内の良い細菌が体を守る短鎖脂肪酸を作ること
しかしながら、食べる食物繊維が違えば効果も違ってくるもの。そこで疑問に思うのは、良い腸内細菌を増やすのに効率的な食物繊維はどれ? ということですよね。これをしっかり調べてくれている研究がありますのでご紹介します。
フルクタンとガラクトオリゴ糖がベスト
この疑問に答えてくれる研究は2018年のもので、64本の研究論文を厳選しメタ分析したものです。合計参加者数は2099人と、信頼度が高い研究と考えて良いでしょう。
その研究の結論は、
- 腸内の良い細菌を増やすにはフルクタンとガラクトオリゴ糖がベスト[1]
というもの。フルクタンというのはフラクトオリゴ糖とかイヌリンなどのこと。そして、ガラクトオリゴ糖は、ダイエット効果や抗炎症性、皮膚のバリア機能向上なんかにも効果がある食物繊維のことです。
このフルクタンとガラクトオリゴ糖を摂取することで、他の食物繊維と比べてビフィズス菌と乳酸菌が有意に増えたんだとか。これは、効率的に腸内環境を整えるのに良さそう。
研究者曰く、
慢性的な病気に悩んでいる人たちは、腸内細菌がうまく機能していないことが多い。フルクタンやガラクトオリゴ糖を摂取し良い腸内細菌を増やすことにより、慢性的な病気を改善していく可能性がある。
とのこと。慢性的な病気や不調に悩んでいるのであれば、試してみる価値がありそうですし、これらの予防のために普段から定期的に使うのもありですね。
良い腸内細菌を増やす最適な方法まとめ
腸内の良い細菌を増やすにはフルクタン(フラクトオリゴ糖やイヌリンなど)とガラクトオリゴ糖がベストということでした。効率的な腸内細菌の増やし方が分かったというのは非常にありがたいことですね。
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