食物繊維を10g/日増やすごとに死亡率が11%下がっていくっていう研究が面白い
食物繊維が与える意外な効果とは?
食物繊維が体に良いということは皆が知っていることだと思います。しかし、実際にどれくらい効果があるのか、というのは曖昧ではないでしょうか?
この研究によれば食物繊維が与える効果は予想以上に高いので、ご紹介したいと思います。
食物繊維と病気発症率の関係
2015年のコホート研究の系統的レビューおよびメタ分析で「食物繊維を1日10g摂取するごとに死亡率が11%下がっていく[1]」っていう内容の研究が出ていました。しかも、他の病気に関しても軒並み発症率が下がっているようです。
食物繊維を摂取すると死亡率が23%下がる
食物繊維の摂取量が多い人は少ない人と比べて、
- 死亡率は23%低い
- 心疾患の発症率は23%低い
- がん発症率は17%低い
ということで、食物繊維の摂取量1つでこんなに大差が出るものなのですね。
食物繊維を1日10g増やすごとに死亡率が11%下がる
さらに、この研究によれば食物繊維の摂取量を1日10g増やすごとに以下の結果が得られたとのことです。
- 死亡率が11%減る
- 心疾患の発症率が20%~34%減る
- がん発症率が9%減る
研究者いわく、
明らかに、食物繊維の消費は死亡率および心疾患、がんの死亡率に反比例している。
とのことで、病気の予防には食物繊維が一番良いような印象を受けました。
自然食品から食物繊維をたくさん摂取するのは大変かもしれませんが、サプリメントとして補ってしまえば簡単に必要量に達することができるので、これをやらない理由はないでしょう。
最適な食物繊維の摂取量は?
そこで疑問に思うのは、最適な食物繊維の摂取量についてだと思います。しかし、残念なことに研究結果には食物繊維の上限量の記載がなく、適切な摂取量を検討するのが難しいというのが正直なところです。
腸内細菌は1人1人異なるので、体調を見ながら少しずつ増やしていくのが良さそうですね。
食物繊維の健康への影響は大きい
この研究によれば食物繊維を1日10g増やすごとに死亡率が11%下がり、心疾患やがんの発症率が下がるといった結果が得られました。例えば、ガラクトオリゴ糖を取るだけでダイエットにも効果があり、肌にも良いうえに病気の発症率も下がるということですから、一石何鳥になるのでしょうか。
私はガラクトオリゴ糖とオリゴフルクトース強化イヌリンを使って、現在30g/日くらい摂取しているのですが、これだけで病気の予防ができるのであれば続ける価値はありそうです。体調を見ながら摂取量を増やしていこうと思います。
こちらの記事も参考にしてみてください。