フラッシュカードを効率的に使うにはどうするべきか?
フラッシュカードは効率的な勉強法
あなたは勉強するときにフラッシュカードを使っていますか? もし使っているならば、どのように使っていますか? 例えば「章ごとに小分けにしてフラッシュカードを使っている」という方もいるかもしれません。しかし、これはフラッシュカードのもったいない使い方かもしれません。
フラッシュカードを使って勉強することは科学的根拠に基づいた勉強法とされていて、効果的な勉強法といえます。では、そのフラッシュカードをどのように使えば、より効率的に使えるでしょうか。そこら辺の疑問を調べてくれている研究がありますのでご紹介します。
効率的に覚えるにはどうしたら良い?
「フラッシュカードを用いた学習の最適化[1]」という研究がありまして、タイトル通り、どのようにフラッシュカードを使って勉強したら良いかを調べてくれています。
この実験では、フラッシュカードの使い方を以下の2パターンに分けて比較していて、実験では難しい英単語(GRE試験の単語)がフラッシュカードに使われていました。
- 1日に20枚のカードを2回勉強する。これを4日間繰り返す。
- 20枚のカードを4グループに分け、毎日1グループのカードを8回勉強する。4日間かけて4グループ勉強する。
すなわち、どちらも1日に40枚のカードを勉強したということです。どちらの方が効果があったと思いますか? ちなみに、実験参加者の72%は4グループに分けた方が「良い点が取れそうだ」と考えていました。しかし、実験結果は図1の通り予想と真逆の結果でした。
[図1] 実点数
この結果によると、一度に20枚をまとめて覚えてしまった方が、5枚ずつ覚えるよりも2倍近く覚えられたということになります。つまり、フラッシュカードは、恐れずに覚える量を増やしてしまった方が効率的ということみたいです。
一度にたくさんのフラッシュカードを使おう
フラッシュカードは検索学習の一種であり、とても効率的な勉強法です。今回はより効果的にフラッシュカードを使う方法をご紹介しました。ひと言でまとめるならば、
- フラッシュカードは小分けにして使うよりも、まとめて使った方が効率的
ということでした。ぜひ勉強に取り入れてみてくださいね。
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