ガラクトオリゴ糖は皮膚の保湿やシワにも効果があるのだそう
ガラクトオリゴ糖の意外な効果
ガラクトオリゴ糖自体は特定保健用食品にもなっていて、お腹の調子を整えるものとして使われています。味は薄っすら甘さを感じる程度で、コーヒーとか紅茶に溶かして飲んでも気にならない感じ。
以前に、ガラクトオリゴ糖はダイエット効果や抗炎症性があるっていうエントリも書きましたが、どうやら皮膚にも良い影響を与えるみたいなんですね。
ガラクトオリゴ糖の皮膚への影響
2017年に「ガラクトオリゴ糖は皮膚の健康状態を改善するぞ[1]」というランダム化比較試験の研究が出てたので紹介しますと、
この実験では79人の参加者を以下の2グループに分けて、皮膚の水分量を測定することによって皮膚の健康状態を調べています。
- デンプンを飲む
- 1日2回1.0gのガラクトオリゴ糖を飲む
これを12週間継続してもらった後で、以下のような結果が得られています。
皮膚のバリア機能向上
図1は皮膚の水分量を計測したグラフです。ガラクトオリゴ糖を飲んだグループの皮膚の水分量は、デンプンを飲んだグループと比べて高くなっていました。また、別の測定でも皮膚の水分蒸散量(TEWL)が下がったという結果が出ています。
皮膚の水分量が高いというのは、皮膚の水分を逃がさない状態、すなわち皮膚のバリア機能が高いということなんですね。そして、このバリア機能が低いとどうなるかというと、肌がピリピリしたり、刺激に敏感になったりするわけです。
[図1] 皮膚の水分量
シワの範囲や深さ、数が改善
さらに、図2のようにシワの面積が減り、浅くなり、数も減ったという効果が確認できています。ガラクトオリゴ糖はダイエット効果や炎症レベルを改善するだけでなく、皮膚の健康状態にも効果があるってことですね。
[図2] 皮膚の状態
ガラクトオリゴ糖は皮膚の健康状態を改善
この実験から分かったガラクトオリゴ糖の効果は以下の2つでした。
- 皮膚のバリア機能が高くなった(水分蒸散量が低くなり、皮膚の水分量が増えた)
- シワの面積や数が減り、浅くなった
私自身はダイエット効果に着目して摂取し始めましたが、アンチエイジングにも効果が示されたことを考えると継続して摂取するのはありかもしれませんね。
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