本やノートにハイライトを引く勉強法は非効率である
投稿日:2018.12.11.
ハイライトを使って勉強している人は多い
「科学的に間違っている勉強法」ってエントリにも書いていますが、本やノートを何度も読み返ししたり、ハイライトを引きながら勉強している人は案外多いんですよね。確かに、本にハイライトを引くと何だか勉強したような達成感はあります。でも、科学的には学習効果は低いということが分かっているのです。
ハイライトと再読の学習効果に差はない
再読とハイライトの学習効果を比較している研究を3つご紹介します。その3つの研究の結論を抜粋すると、
- 勉強法(再読、ハイライト、ノートに書く)ごとの学習効果に差はなかった[1]
- 勉強法(再読、ハイライト)ごとの学習効果に差はなかった[2]
- 勉強法(ハイライト、要約、再読)ごとの学習効果に差はなかった[3]
といった感じで同じ結論になっています。つまり、再読とハイライトの学習効果には差はないみたいなんですね。そして、再読の学習効果は低いということも分かっているので、本を読みながらマーカーを引く勉強法は学習効率が悪いということになります。
ハイライトの学習効果は低い
さらに「効率的な学習方法はこれだ![4]」っていうメタ分析よれば「本やノートにハイライトを引いても学習効果は高まらない」のだそう。
研究者曰く、
ほとんどの参加者においてハイライトによって学習効果を向上させることはなかった。学生が効果的にハイライトをする知識を持っているときや、テキストが難しい場合には役立ちますが、難しいタスクの場合は学習効果を落とす可能性がある。
ということのようです。ほとんどの場合に学習効果を向上させなかったことを考えるに、率先して使うメリットはなさそうです。
効率的に学習したいのであれば積極的に「科学的根拠に基づいた勉強法」を取り入れていくべきですね。
こちらの記事も参考にしてみてください。