どうしてプレッシャーがかかると頭が真っ白になってしまうのか?

なぜ頭が真っ白になってしまうのか?
入試本番や資格試験、もしくは社内の昇格試験など、あなたは本番の緊張感に飲み込まれて頭が真っ白になってしまった経験はありますか? なぜこのようになってしまうかと言えば、プレッシャーがワーキングメモリ(一時的に記憶を保管しておく場所)に影響を与えてしまうからということがわかっています。今回はこれらの関連性について調べている研究をご紹介します。
プレッシャーが与える影響
「有能な人が失敗するのはどういうとき?[1]」といった研究がありまして、実験では学生を以下の2グループに分け、プレッシャーがワーキングメモリに与える影響を調べました。
- ワーキングメモリ能力が高いグループ
- ワーキングメモリ能力が低いグループ
そして、彼らに2回のテストを受けて貰ったのですが、
- 1回目はテスト前にプレッシャーを掛けませんでした
- 2回目はテスト前にプレッシャーを掛けました
ここでのプレッシャーの内容は「良くできたらお金をあげる」「良くできなかったらペアになった人にもお金をあげない」「テストは先生も見ている」といったことでした。
図1がそのテスト結果です。この図によるとプレッシャーがかかったテストでは、ワーキングメモリ能力が高いグループは大きく得点を落としたのに対し、ワーキングメモリ能力が低いグループはほとんど点数が変わりませんでした。なお、テスト後にどちらのグループも「プレッシャーによる不安を感じていた」と答えています。
つまり、テスト前のプレッシャーはワーキングメモリのみに影響を与えるという結果が得られました。
[図1] プレッシャーがワーキングメモリに与える影響
研究者によると、
プレッシャーがワーキングメモリ領域を使ってしまうことによって、能力の高い人に害を与えてしまうことを示唆している。これは数学のようなワーキングメモリをよく使う問題で顕著だった。
とのこと。プレッシャーの悪影響を減らすには不安を書き出すことが有効だと分かっていますので、状況を受け入れたうえで正しく対処していくことが必要そうです。
プレッシャーはワーキングメモリに影響を与える
テスト前に頭が真っ白になってしまうのは、プレッシャーがワーキングメモリに悪影響を与えるからでした。しかし、プレッシャーを全く感じない人はいません。これに対処するには感じている不安を書き出すことが有効であると分かっています。このため、現在の状況を受け入れて正しく対処していくことが必要となります。また、ストレスに強い勉強法は検索練習だということも分かっていますので、ぜひこちらも使いたいですね。
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