ビタミンAサプリメントは寿命を縮める
ビタミンAの効果
緑黄色野菜などに含まれるβカロチンを摂取すると、体内でβカロチンがビタミンAに変換されます。ビタミンAは粘膜を強くしたり、肌の健康状態を良くするなどの効果があります。そのため、これらの効果を狙ってビタミンAやβカロチンサプリメントが販売されていますが、これらは本当に効果的なのでしょうか?
実はビタミンAやβカロチンのサプリメントを飲むと、寿命を縮めてしまうということが分かっています。確かに体内で使われるビタミンAについては良い効果が見込めるのでしょう。しかし、体内で使い切れずに蓄積したビタミンAが悪影響を及ぼしているようなのです。
ビタミンAサプリメントの効果
「抗酸化物質で健康になれるのか?[1]」を調べてくれている研究があります。この研究は、24万人以上の参加者を対象とした系統的レビューなので信頼度は非常に高いといえます。
ここからビタミンAに関係する結論を抜き出しますと、
- ビタミンAサプリメントは寿命を縮める
- βカロチンサプリメントは寿命を縮める
とのことでした。すなわち、ビタミンAもβカロチンもサプリメントで摂取すると寿命が縮まってしまうということみたいです。
では、なぜビタミンAをサプリメントで摂取すると寿命が縮んでしまうのでしょうか? それは、ビタミンAは油にしか溶けないため、体内で使い切れなかったビタミンAは排出されずに蓄積されてしまうから、といえそうです。そして、蓄積されたビタミンAは毒素を処理する肝臓に負荷をかけ、肝臓の解毒能力が低下すると全身に悪影響が出るというのは想像がつくでしょう。
研究者曰く、
ビタミンA、βカロチンおよびビタミンEは死亡率を上昇させる。このため、抗酸化サプリメントは医薬品とみなす必要があり販売前に十分に検査を行うべきだ。
とのこと。このため、ビタミンAやβカロチンをサプリメントで大量摂取するのは非常に危険であるといえます。これらから、ビタミンAは自然食品から必要なだけ摂取するのが良さそうです。
ビタミンAサプリメントは買う価値なし
ビタミンA自体は粘膜を強くしたり、肌の健康状態を良くするなど良い効果があります。しかし、ビタミンAやβカロチンといったサプリメントを使って大量に摂取してしまうと、結果として寿命を縮めてしまうということでした。
これらからビタミンAはサプリメントからではなく自然食品から摂取するようにしましょう。わざわざお金を出して寿命を縮めるサプリメントを購入する意味は全くありません。
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