ビタミンCサプリメントは白内障と虫歯のリスクを高める
ビタミンCの効果
ビタミンCは誰もが知っている通り柑橘系果物(レモン、ライム、オレンジなど)に多く含まれているビタミンです。一般的には、ビタミンCのサプリメントを飲むと風邪の予防に良いとか、美肌に良いなど言われていますがこれは本当なのでしょうか? 信頼性の高い研究を読む限り、それらの表記は疑った方が良いみたいです。
ビタミンCサプリメントの効果
「ビタミンCは風邪予防と治療に効果があるのか?[1]」をまとめた研究がありまして、その結論を抜き出しますと、
- 一般人がビタミンCを飲んでも風邪予防の効果はほぼなかった
- アスリート(マラソンランナー、スキーヤーなど)がビタミンCを飲むと風邪予防に繋がった
とのことで、ビタミンCが風邪予防に繋がるのは普段から体を酷使しているアスリートだけという結果でした。このため、一般人が風邪予防のためにビタミンCを摂取するというのは間違いみたいです。
また、「ビタミンCは目に悪いのでは?[2]」という研究がありまして、同様に結論を抜粋しますと、
ビタミンCサプリメントを使用すると、白内障のリスクを高めることが分かった。特に、高容量や長期間の使用は危険だ。
ということでした。すなわち、ビタミンCサプリメントは目にも悪いといえそうです。なぜこのようなことが起こってしまうのか正確な理由は分かっていませんが、有力な説としては、ビタミンCが有害物質(フリーラジカル)に変わってしまうからではないかと考えられています。なお、フリーラジカルは正常な細胞まで攻撃してしまう物質です。
そして、「虫歯になりやすい食品は何だ?[3]」という研究にもビタミンCが登場しています。この研究の結論は、
- ソフトドリンクとビタミンCは虫歯を引き起こしやすい
ということでした。ビタミンCで虫歯になりやすいのは、ビタミンC自体がアスコルビン酸という酸の一種だからなんですね。
ビタミンCサプリメントは買う価値なし
これらから、 一般人がビタミンCのサプリメントを飲んでも風邪の予防に期待できず、逆に白内障や虫歯のリスクを高めてしまうということが分かりました。
このため、ビタミンCはサプリメントからではなく自然食品から摂取するようにしましょう。わざわざお金を出して、病気のリスクを高めるサプリメントを購入する意味は全くありません。
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