ビタミンDサプリメントは睡眠、メンタル、アンチエイジングに効く
ビタミンDの効果
ビタミンDは免疫システムを維持し、細胞の入れ替えを助け(美肌効果)、記憶力や意志力とも関係しているビタミンです。しかし、現代人は太陽の光を浴びる時間が少ないため、ビタミンDが慢性的に不足しています。
ビタミンA、B、C、Eなどのサプリメントはほぼデメリットでしかありませんでしたが、ビタミンDはどうなのでしょうか? 研究によるとビタミンDサプリメントはアンチエイジングやメンタル、睡眠改善に効果が見込めるということが分かっています。
ビタミンDサプリメントの効果
「ビタミンDサプリメントは睡眠を改善するか?[1]」という研究がありまして、睡眠の質に問題を抱える人を93人集めてランダム化比較試験を実施しています。実験では以下の2グループに分けて比較されました。
- 2週間ごとに50,000IUのビタミンDを飲む
- 2週間ごとに偽薬を飲む
ビタミンDの弊害が出てくるのは1日10,000IUぐらいからと言われているので、50,000IUでは過剰摂取ではないのか心配になるところですが、実験の結果は以下の通りでした。
- 睡眠時間が6.5時間になった(偽薬グループは5.2時間)
- 寝るまでの時間が33分になった(偽薬グループは59分)
ということで、ビタミンDサプリメントは睡眠改善に効くという結果が得られました。
また、「ビタミンDはメンタルとアンチエイジングに効果が見込める![2]」というランダム化比較試験がありまして、この実験では以下の2グループに分けて鬱病や糖尿病のリスク、抗酸化能力が測定されました。
- 1週間で50,000IUのビタミンDを飲む
- 何も飲まない
その結果は以下の通りでした。
- 鬱病のリスクが減少
- 糖尿病のリスクが減少(インシュリン抵抗性)
- 抗酸化能力やグルタチオンレベルの増加(活性酸素の除去能力向上=アンチエイジング効果が見込める)
つまり、ビタミンDサプリメントはメンタルやアンチエイジング効果があるということです。
どれくらいビタミンDを摂取すれば良いの?
一般的にはビタミンDを1日400~800IUくらいとりましょうと言われていますが、これは最適なビタミンDの摂取量なのでしょうか? それに関して「最適なビタミンD摂取量はこれくらいだ![3]」を調べてくれている研究があります。その研究者曰く、
現在のビタミンDの推奨摂取量は97.5%の人にとって十分であると考えられているが、近年の研究でビタミンDの推奨摂取量の計算に誤りがあることが分かり、本当に必要な推奨量を再検討する必要がある。
とのことで、本当に必要な摂取量に間違いがあったみたいです。そして、本当に必要な量を再計算すると以下の通りになったとのことでした。
- 普通体型の人は1日に3,094IUの摂取が必要
- 太りぎみの人は1日に4,450IUの摂取が必要
- 肥満の人は1日に7,248IUの摂取が必要
とのことで、体型に合わせて必要量を摂取していく必要がありそうです。
ビタミンDサプリメントは是非とも使おう
ビタミンD自体は免疫システムを維持し、細胞の入れ替えを助け(美肌効果)、記憶力や意志力とも関係しています。また、ビタミンDサプリメントはアンチエイジングやメンタル、睡眠改善に効果があることが分かりました。そして、ビタミンDを摂取すべき量は体型によって3,094~7,248IUとのことでした。
これらから、ビタミンDサプリメントは使用を推奨できます。ただし、ビタミンDを摂取するときは、ビタミンDをサポートしてくれるマグネシウムやビタミンKも一緒に取るべきでしょう。
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